「カキ小屋にいってみない?」
親の誘いにのって佐賀県太良町まで足を運ぶことになった。
20代の頃の私なら、親の誘いにすぐ断っていたが、30代になり寛容になったのか、
『まぁ行ってみよう!』という気持ちになた。
片道4時間ほどのドライブだ。
30代のいい男である私にとって、車内で親に話すことなど無い。
とりあえず眠ることにした。
■カキ小屋
太良町に着くと有明海に沿ってカキ小屋が数店舗並んでいる。
駐車場に停まっている車の数も多く、お店の前で人が並んでいる。
カキ小屋がこんなに人気だとは思ってもいなかった。
数店舗ある中から海沿いにある店に入ることにした。
お店のなかでも、さらに海側の席は人気があり待ちの状態だった。
カップルでデートに来ているわけでもないので海側の席は諦めカキ小屋の中で食べることにした。
■食材選び
店内でカキを購入して隣のカキ小屋で焼くスタイルだった。
カキは以外と安く1皿(7~8個)、1000円だった。
カキを2人で1皿にして海老とか貝とか他を食べようと話したが、
せっかく、カキ小屋にきたので1人、1皿食べてみようと親が言いだした。
カキを3~4個は美味しく食べれるが、それ以上は・・・と思いながら、
「せっかく」の言葉に親の意見をのむことにした。
20代の私ならボッコボッコのギッタギッタにしていただろうが、30代で良かったぜ。
■弾ける
網にカキをのせ、数分するとカキがパッカっと開く。
食べ頃である。
「う~~~ん。上手い!!」
プリっとして一口では食べられない程の大きさ。
「いやーー。カキって最高!!」
もう1つ、今度はポン酢をかけて、
「上手い!!上手い!!」
「海のミルクは最高や!!」
大きいカキにレモンを絞って、
「もーーー言葉にならない。」
思わず私は、
『お口が海の宝石箱やーー』
と叫んでしまった。
すると、他のお客さんも、
『お口が海の宝石箱やーー』
海沿いの席のカップルも、
『お口が海の宝石箱やーー』
みんないっせいに、
『お口が海の宝石箱やーー』
と連鎖しちゃいそうになるんじゃないかと思うぐらい上手い!上手い!
■つづく。
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