ついに最後の戦いを迎えた。
私にとってもここが、今日の全てを発揮する場である。
今まで3~4組と話してきて一番感触がよく、一番口説ける会話を入れていくつもりである。
もちろんDも同じ気持ちだろう。
つまり、モテないブラザーズにとって集大成を表現する場なのである。
■5回戦()
最後の戦いが幕をあけた。
私の考えでは、
開口一番に名前を聞き、親しみやすい呼び方を彼女らと一緒に探し、40分間その名前で呼ぶことで親近感を近づける。
そして、休みなどの話に広げ《暇してる》や《何かしたい》の言葉を発したときに、みんなで[ドライブ]や[花見]などイベントに誘う作戦だ。
いままで戦ってきて、距離感とタイミングが運命を左右すると私は感じていた。
しかし、気負わずリラックスして!!
まず、名前を聞くことには成功した。
そして呼びやすい名前で、タケちゃんとヤマちゃんと呼ぶことにして了承を得た。
でだし、順調である。
ヤマちゃん、タケちゃんは他の女性グループと一緒に来たようで友達とは対戦した?とか、モテないブラザーズは喋りやすいですよ!とか会話が盛り上がっていく。
作戦も会話も順調に進んでいく。
タケちゃんから、
「仕事は何してるんですか?」
・・・
・・・
・・・
・・・
でてしまった。
もう書かなくてもわかるだろう。
Dの必殺技である。
必ずでるんじゃないかと思われる会話にDは爆弾を仕掛けている。
ヤマちゃん、タケちゃんにしてみれば1回目のくだりでも、
私にしてみれば、4回目のくだりである。
回を重ねるごとに違う面白さが沸いてくる。
みんながポカーンとするのをみてDがクスクス笑う。
それをみて私が笑う。
それをみてヤマちゃん、タケちゃんは首を傾げ、ワケわからないという表情だ。
それをみてDがさらに笑う。
それをみて私もさらに笑う。
ヤマちゃん、タケちゃんはあきれちゃう。
Dの爆弾は強烈でいままでの流れを木っ端微塵に破壊する。
あーDよ!!
俺らはここに何しに来たんだ?
自己満足か?
お笑いの練習か?
出会いだろ!出合い!
そんなこんなで私の作戦も失敗に終わった。
しかし、Dは満足げで自信に溢れてる。
なぜこんなに自信に溢れてるんだと思い、
「今日、どうだった?」と聞いてみた。
D 「自由にめっちゃ楽しんだ!」
自由すぎるわ!!
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